山形舞子

「山形舞子」について

山形舞子の集合写真

舞子・舞妓・舞娘…いろいろな字がありますが、すべて日本の伝統的な音楽や踊りを披露する若い女性のことです。
宴席に現れ、優雅で豪華な踊りを見せてくれます。

いろいろな字が使われているのは地域による違いです。
一番有名なのは京都の「舞妓」でしょうか。
そして、山形では「舞子」という字が当てられています。

とはいえ、舞子はまだ修行中という立場。
独り立ちして自営業者となると「芸妓」や「芸者」と呼ばれるようになります。
この「芸妓」「芸者」の違いも、やはり地域による違いです。

より洗練された踊りを見せてくれるのはキャリアの長い芸妓さん、見て華やかなのは舞子さん、ということでしょうか。

山形舞子の写真

山形舞子の写真その2

さて、山形舞子の踊りを楽しみたいとは思っても、どれ位の料金がかかるのかは、やはり気になるところです。

期間限定かつ平日の昼間に限られますが、比較的リーズナブルな価格で舞子の踊りを鑑賞できる山形舞子御膳というセットがあります。
これは山形市内のいくつかの料亭が当番制で会場となり、料理と舞子の踊りが組み込まれています。

また、舞子さんが参加するイベントも多くあります。
例えば毎年8月に開かれる花笠祭り。
山形舞子は山車の上で優雅な正調花笠音頭を披露します。

こういったことから山形舞子を見ることのできる機会は意外と多く、そのため「山形舞子になりたい」という若い女性も多いようです。


それでは、どうすれば山形舞子になれるのでしょうか?

山形舞子を擁する団体である山形伝統芸能振興株式会社(通称・やまがた紅の会)では、不定期に舞子の募集をします。

舞子さんはある程度の年齢になると、結婚やその他の理由でやめていきます。
その欠員を補うために新しい舞子さんを募集します。
いつ欠員ができるのかはわからないので、募集は不定期となるわけです。

舞子を募集するときは、ハローワークに求人を出すほかに、山形県内の短大や高校にも舞子募集の案内が行きます。

舞子に応募する段階で、日本舞踊の経験は必要ありません。
山形舞子の踊りは藤間流なのですが、他の流派の経験があると逆に変なクセが出る、ということで経験がない方が有利かもしれません。

舞子修行には唄や踊りの他にお茶・お華・書道のお稽古も含まれます。
これは内面からの優雅な仕草を磨くため。
華やかな舞子さんは、日本の伝統文化のショーケース、とも言えるでしょう。

山形舞子と新幹線の写真

山形舞子の写真その3