山形国際ドキュメンタリー映画祭

「山形国際ドキュメンタリー映画祭」について

2年に1度、奇数年の10月に山形市で開催される国際映画祭。山形市内の公民館や映画館を会場として1週間の間に100本以上のドキュメンタリー映画が上映されます。

国際的にも認知度が高く、上映される映画の質が高いことからドキュメンタリー映画の祭典として最も有名な映画祭のひとつです。映画祭の開催中、秋を感じる山形の街を様々な国籍の人が行きかいます。

映画祭・集合写真
写真提供:山形国際ドキュメンタリー映画祭

でも、なぜ東北の山形市でドキュメンタリーに絞った国際映画祭が行われるのでしょう?

第1回の映画祭は1989年、山形市市制100周年を記念して行われました。

1回だけで終わるイベントよりも将来に向って発展するイベントを、ということで映画祭を行うことになりました。当時、三里塚シリーズで有名な小川紳介監督が山形市に隣接する上山市に在住しており、そこからドキュメンタリーに特化した映画祭を開催することになりました。以来、年々応募作品数も観客数も増加し、成功・持続している映画祭となっています。

「映画祭」と名のつくイベントは日本全国たくさんありますが、その中には盛り上がりを失い、尻すぼみになっていったものも少なくありません。

山形国際ドキュメンタリー映画祭が成功している理由として、ボランティアの熱意が挙げられるでしょう。私は2009年の映画祭に初めてボランティアとして参加したのですが、多くのリピーターボランティアの存在、そしてその熱心さを見て、山形国際ドキュメンタリー映画祭が世界的に知られる映画祭になったことに納得しました。

当然ながらボランティアには映画好きな人が多く、その中にはボランティアとして映画祭に参加した数年後、監督として映画祭に戻ってきた岩淵弘樹監督(『遭難フリーター』、2007)という例もあります。

リピーターはボランティアだけでなく、もちろん多くのリピーター観客もいます。遠くから映画祭のためにはるばる山形市にやってきて、市内のホテルに泊まり、期間中は映画漬けという生活に浸ります。映画好きの人にはたまらないイベントですね。

10月は芋煮がおいしい季節です。いろいろな種類のぶどうも旬まっさかり。山形の味体験を兼ねて、次回の映画祭を楽しんでみてはいかがでしょうか。

チケットは全国のチケットぴあ、コンビニ(サークルK・サンクス、ファミリーマート)で8月1日から発売されます。
山形県・宮城県・福島県ではJR東日本みどりの窓口・びゅうプラザでも取り扱っています。

映画祭・客席の写真
写真提供:山形国際ドキュメンタリー映画祭

山形国際ドキュメンタリー映画祭公式サイト