「そば打ち体験」について
山形といえば蕎麦が有名ですが中でも盛り上がっているのが大石田町。
何といっても、大石田町の人口は減っているのに蕎麦屋の数は増えている、というほどですから。
それだけ多くの人が大石田のそばを食べに来るわけです。
私が行ったのは大石田町にある「あったまりランド 深堀」という観光施設です。
ここではそば打ち体験ができる上に温泉も楽しめます。
また、隣接して宿泊施設もあります。
大石田では来迎寺という在来の品種をつかい、そば粉100%の十割そばを作ります。
ここのそば打ちでユニークなのは、熱湯を使ってそば粉をつなげることでしょうか。
そのために、まずは割り箸を使って熱湯少々とそば粉を混ぜて、それから水を加えます。
段々とそば粉がつながってきます。
まとまったそば粉を打ち台において、こねる作業に移ります。
きれいに練られたそば粉はかたまりとなって、大理石のような肌を見せます。
そばを伸ばして最終的には厚さ2ミリ程度のクレープのような薄い膜となります。
専用の包丁で生地を切ります。
素人が作ったために幅が不ぞろいなのはご愛嬌と思ってください。
おもしろいことに、この大石田町や隣の村山市では、げそ天をそばと一緒に出すそば屋が多い。
なぜゲソ天なのか。
「山形県人はゲソ天が好き」「もともとは蕎麦屋のまかない料理だったのが表に出てきた」「安さとボリュームの追求の末、げそ天に行き着いた」などいろいろと説はありますが、最近ではげそ天ラーメンもあるほどなので「ゲソ天好き」というのがもっともらしい気もします。